『あなただけ。』

先日アップした『あなたのもの。』の続きというか兄さんVer.というかそんな感じです。
拍手では初めましての方や非コメで嬉しいコメントなんかも頂いちゃってありがとうございました。
いつも読んで下さる方や覗いて下さる方ももちろん感謝感謝でございます。
そして前回に続きオリキャラ?の井上さん(だから誰?)が出てますのでご注意ください。

※閲覧は自己責任でお願いします。
大丈夫な方続きをどうぞ〜。

『あなただけ。』


何が気に入らなかったのか、なんて解らない。

ただ、改めて思ってしまった。

俺は………お前だけ。

でも。
お前はそうじゃないんだと、知っていたはずなのに。

何が気に食わない?
そうじゃないと、その事実をつきつけられた瞬間感じたのは、あいつが居なくなった時の感覚にとても似ている気がした。


あれから、一週間。
慌ただしく実験をして、家に帰れば何かと世話を焼いてくる森永。
いつもと変わらない、日常。

だけどふと一人になった時、頭を過ぎるのはそのことばかりで。

どうかしてるな。
そう思うのに、止まらないこの思考。

いつになったら、この感覚から解放される…。


家に着くと、玄関に見知らぬ靴。
今日は、実験が順調に進み、森永を先に家に帰していた。

「来客、か…?」

リビングのドアを開けると、ソファに腰掛けていたのは、忘れもしない一週間前に会ったあの顔だった…。

「先輩!お帰りなさい!あの…。」

俺がリビングに入るなり、駆け寄って来る森永。
そして言いにくそうに、来客のことを気にしている。

「ただいま…。俺、部屋入ってるわ。」

「あ、はい。すみません…。」

「別に、謝んなって…」

「あぁ、この間はどうも〜。ごめんね。お邪魔しちゃって。」

割り込んで来たのは、馴れ馴れしい声。

「井上さん、ちょっと…。」

「ちょっと近くまで来たもんだから。君も良かったら一緒に話さない?」

「いや、俺はいい。おい、森永!あとでコーヒー持って来い!」

「何だよ〜。愛想ないな〜。やっぱり哲博好み変わったろ?」

「な…っ!この…!!!!」

「ちょ…!井上さんは黙っててください!先輩、コーヒー今ちょうど淹れたとこですから持って行きますか?」

「っ…、おう。」

「すぐ用意しますから。ちょっと待っててくださいね。」

森永の昔の知り合いだという調子の良いこの男。
全く、何だって森永はこんなのと付き合っていたのか。

森永がキッチンで準備をしている間、井上が不意に近寄って来た。

「…一緒に住んでたんだ?」

「だから何だ。」

「哲博さ、やっぱり変わったよね。」

こいつは…っ!!!

「だって、君が帰って来た時の嬉しそうな顔、今まで見たことない顔だった。愛しくて堪らないって、見てるこっちがお腹いっぱいになっちゃうくらい。」

「っ…。」

「…幸せなんだなと思ったよ。あいつも色々あったみたいだからね。」

まぁ、詳しくは知らないけど。と付け足して井上は笑っていた。

「こんなんでも、一応心配してたんだ。あいつのこと宜しく頼むな。」

「〜〜〜〜〜っ!!!!」

俺は、逃げるように自室に籠った。

部屋の向こうで、森永が呼んでいる気がしたがそれどころじゃない。

何だっていうんだ?

振り回される、いつも、いつも。

その度に、感じたことのない感情に取り付かれる。

どれが正しいのか、何が間違っているのかなんて、全く解らない。

……しょがないだろ。

こんなのは、お前が初めてなんだから。


これからも、お前と居る限りこの感情に付きまとわれるのだろう。

でも、こんな感情を味わうのはお前一人で充分だ。

後にも先にも、お前だけで…。


END.




以下言い訳などなど。
先日の森永くんサイドがあまり納得いく出来じゃなかったので(て、いつものことだけど…)兄さんサイドも書いてみました。
けどそしたらもうホントに身体の事情どこ?状態(笑)
まぁ、いっか(笑)<出た、得意の逃げ。
あ、一応言っときますけど兄さんの言ってた「森永はこんなのと付き合ってたのか」ってのは友達付き合いって意味で深い意味はないのでご心配なく(笑)
一応わたしの中の設定ではちょっと年上のよく面倒見てくれた同士(そっち)の人って感じ?<聞くな。
まぁ井上さんが今後登場することはないと思うので(笑)

ここまでお付き合い頂いた方、ありがとうございました〜。



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