『その唇で。』
2011.10.13 Thursday 20:46
お久しぶりの作文でーす。
なんか最近毎回作文が久しぶり過ぎて書き方がわからない…(笑)
今回は前から書きたかったシチュです。
…が、あまりそのシチュを生かしきれず…。
あとタイトルね。
ぶっちゃけタイトル考えるのが物凄く苦手なめいです。
なんで皆さんそんな上手いことタイトルつけられるんですか?<ここで聞くな。
誰かタイトルくらい上手いことつけられる能力をくださいw
ということでいつも通りのクオリティですが、宜しければ続きをどうぞ〜。
※閲覧は自己責任でお願いします。
大丈夫な方続きをどうぞ。
『その唇で。』
何が原因だなんて、覚えてない。
きっかけは多分、忘れるほど些細なこと。
森永と、喧嘩した。
珍しく声を荒げた森永は、頭を冷すと言って自室に籠ったきり出て来ない。
ったく、何なんだよ。
オレは、悪くねぇぞ。
悪くない…はずだ。
どこか胸に蟠りを感じながら、その日は顔を合わせることなく眠りについた。
朝、起きると森永の姿はすでになく、テーブルには一枚のメモ。
『おはようございます。
朝ごはんは用意してあるので食べてください。
今日は用事があるので遅くなります。
森永 』
ふんっ。
朝飯くらい自分でどうにか出来るっつーの。
どこまで世話焼きなんだよ、あのバカは。
仕方なく用意してあった飯に手をつけて、持ち帰ったレポートに取り掛かる。
…あいつ、どこ行ったんだろうな。
休みの日に朝から出かけるなんて、結構珍しくないか?
用事ってなんだよ…。
遅くなるって…何時だ?
「っ、何考えてんだオレは…。」
別にそんなこと、気にしなくていい。
あいつがどこへ行こうと、何時に帰ろうと、オレの知ったこっちゃない。
どれくらい、時間が経ったのだろうか。
気がつくとあのまま寝てしまっていたらしい。
部屋の中は真っ暗で、今が一体何時なのかもわからない。
「腹…減ったな。」
だけど、何か口に入れる気にもなれず、コーヒーを淹れて空腹を紛らわす。
レポートも片付いて、いい加減もうやることもない。
いつもなら読書しながらコーヒーを飲むのも割と好きな時間だが、今日はとてもそんな気分にはなれなかった。
あいつ…、何をあんなに怒ってたんだろうな。
本当は、用事なんてないんじゃないか?
また例の悪い癖が出たんじゃねぇだろうな…。
こんなこと、考えたくもない。
考えたくもないのに、頭の中を占めるのはそんなことばかりで。
…森永ばかりで。
「くそっ…!!!!」
気がつけば携帯を手にし、森永の番号を呼び出していた…。
「っ、森永てめぇ…!!」
「お掛けになった電話番号は…」
「は…?」
通話ボタンを押して聞えて来たのは、予想外の応え。
あいつ…まさか、ホントに…?
「っ…!!!!!!」
あの野郎、また冗談じゃねぇ。
毎度毎度、そう何度も失踪なんて真似されてたまるかっ!!!!
繋がらない携帯に用はない。
携帯を投げ捨てると、居ても立ってもいられず訳の分らぬまま玄関を飛び出していた。
何か、あてがあるわけでもない。
だけど、今までのような繰り返しになるのは嫌だ、ただ直感的にそう思った。
アパートの階段を駆け降りる。
階段を曲がったところで、思いがけず人影にぶつかった。
「うわっ…!」
「えっ!!?先輩!!??」
「お…まえ…っ!!!!ばかやろうっ!どこ行ってやがった…!!!!」
そこにはオレの剣幕に茫然とする森永の姿。
「あ…え?俺、メモ残しませんでしたっけ?」
「あんなんでわかるか!携帯も繋がらねぇしっ!」
「あぁ、それは途中で電源切れちゃって…すみません。」
「くそっ…。」
何なんだよ。
そんなに平然としやがって…。
あんなに心配したオレがバカみたいじゃねぇかよ…っ。
「先輩…、ごめん。心配…した?」
「バカっ!これっぽっちもしてねぇよっ!」
「うん…ごめんね。先輩…。」
両手にスーパーのビニール袋をぶら下げた森永は、片手で無理やりオレを抱き寄せた。
その体温があまりにも心地良くて、つい突き放すことを忘れてしまう。
「不安にさせて…ごめん。」
「…もう一回やったらマジでぶっ殺すっ。」
「うん…。昨日も、ついムキになっちゃってごめん。」
「…わかったら早く飯作れ…。…腹減った。」
「…はい。今日は先輩の好物沢山作りますから。」
そう言って手にしていたスーパーの袋を見せた。
…あぁ、2日ぶりに笑った表情を見た。
唐突にそう思った。
「っ、さっさと帰るぞ////。」
森永の手から一つスーパーの袋を奪い取り階段を上る。
「先輩、待って下さいよっ。」
森永が焦って後ろをついて来るのが解る。
階段を上っている途中、突然呼び止められた。
「あ、先輩。」
「何だ。」
「ちょっと…」
「何だよ、早く話せ…んぅっ、/////!!!!」
「…へへ、たまには見下ろすのも、新鮮でしょう?」
「…っ//////!!!!??てめぇはもう1日くらい帰ってくんなっ!!!!!!」
階段を上り終えたオレと、まだ上り切っていない森永。
少し見上げるような体勢から、唇に触れた熱。
そんな嬉しそうな顔してんじゃねぇよっ////!!!!
「そんなぁ…せんぱーい、待ってくださいよー!!」
オレの居場所はここで。
お前の帰る場所もここで。
もう二度と、迎えになんて行ってやらない。
…二度と、あんな思いはごめんだからな。
心の中で、静かに呟いた。
END.
言い訳などなど。
いやー、毎度リハビリリハビリ言っててすみません(苦笑)
これは前から書きたかった階段段差のちゅうです(笑)
でもあんまりそこがメインにならなかったな…( ・ω・`)
ちょっとエピローグも意識しつつ、この二人は一体いつ頃の二人なんでしょう?<聞くな。
作文も少しずつ書いていけたら…と思います。うん。
読んで下さった方、ありがとうございました〜。
リハなんていって謙虚だね、このこは(笑)。
お待ちしておりましためいさんのあまあまSS.
階段差ね。森は大きいから階段差でちょうどいい感じになりますな、きっと。
これからも楽しみにしてるんで、リハでも何でもいいから(笑)
PS,ところで写真は届いたかね?